こんにちは
大阪の天王寺区上本町にあるパーソナルスタジオHappinessの中芝です。
先日は生理学で血液についてお話させて頂きました。
健康でいるためには、こういったところにも目を配る必要性があるということをお話させて頂きました。
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https://happiness1101.com/archives/270
本日は細胞成分の1つである赤血球についてお話させて頂きます。
赤血球は直径7~8μm、厚さ約1~2μmで上の図のように円盤状の形をしています。赤血球のほとんどはヘモグロビン(hb)と水です。
ヘモグロビンの主な働きは…
酸素の運搬です!!
ヘモグロビンは酸素濃度の高い肺で、酸素を結合し、これをカラダ全身に届けます。
ちなみにヘモグロビンの色は酸素と結合していると赤色ですが…
していないと
青紫色になります!
つまり動脈側は赤色ですが、静脈側は青紫色になります。
採血のために注射をする時は主に静脈側にしますが…
これは静脈は全身をまわって心臓にもどる血液なのでカラダの情報を多く含んでいるのも理由のひとつです。
またヘモグロビンはヘムとグロビンで出来ています。
ヘムは鉄
グロビンはたんぱく質です。
ここで分かるように、ヘモグロビンを作るには鉄が必要になるということです。
赤血球が通常よりも増加した状態を多血症といい、逆に減少した状態を赤血球減少症すなわち貧血です。
そして赤血球は、カラダを変えることができるのです!!
赤血球は円盤状の形をしていて、自由自在に形を変えることができる変形能です。
なぜ変形する必要があるのかというと…
そう変形しないと毛細血管を通れないからです!!
動脈と静脈をつなぐ毛細血管は非常に薄く、酸素や二酸化炭素のガス交換や栄養素などもこの血管で行われます。
このように赤血球は動脈⇒毛細血管⇒静脈の順に通過し、カラダの中を循環しています。
赤血球が毛細血管に触れる時に酸素だけが渡されます。
ちなみに…
血管は骨髄で作られています。
赤血球の新生にはたんぱく質・脂質・糖質に加え、エリスロポエチン、ビタミン12や葉酸・鉄が必要です。
例えば高地にいると…
低酸素状態になります。
そうすると腎臓から分泌されるエリスロポエチンというホルモンが骨髄にノックし、赤血球が増加し、酸素運搬能力が向上します!
そして…
ビタミン12は骨髄における赤血球の新生を促すのに必要ですが…
ビタミン12が小腸から吸収されるには胃液に含まれる内因子と結合する必要があります。
つまり胃が全切除ではビタミン12の機能不全がおこります。
健康のためには胃も気をつけなければならないですね!!
また赤血球には寿命があります。
と、本日はここまでです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。
参考文献
<標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野>
生理学(第3版)