こんにちは!
大阪の天王寺区上本町にあるパーソナルスタジオHappinessの中芝です。
12月も残すところわずかとなりましたね。当スタジオでは、大掃除に向けて普段手が届かない場所の掃除を少しずつ進めているのですが、最近では…掃除を始めると「あ!ここもしなくては!ここも気になる!」と、ついつい普段目に付かないところが気になってしまい、結局なかなか進まないという現象が起きています。 これは~視覚機能が向上したからなのでしょうか?笑
さて、本日は、両眼視機能を考える上で重要な眼球運動のサッケードについてお話させていただきます。
まず目の構造を説明する時に、よくカメラに例えられることがありますが、実際には両者には多くの違いがあります。
例えば、カメラのセンサーほぼ全体にわたって高い解像度を持っています。つまり、写真の中心だけでなく、端の方までくっきりと写ります。
それに対して目は中心部分(黄斑中心窩)の視力だけが非常に高く、周辺に行くほど視力が急激に低下します。これは、脳の処理能力に限界があるため、中心部分にだけ高性能なセンサーを集中させたような構造になっているのです。また、カメラは静止画や動画を撮影する装置ですが、目は先ほど説明したように、脳と連携して、外界の情報を認識し、行動に結びつけるという、より高度な機能を持っています。
このことからも分かるように人間の目は、中心部分の視力しか高くないため、見たいものを常に中心に持ってこなければなりません。そのため、視線を細かく動かしながら、周囲の情報を集める必要があるのです。眼球運動を早く行うために人の目は丸いんですね。(丸いのにはこの他にも理由があるみたいですが…)
とここで余談なのですが…
フクロウなどの猛禽類などの目は、ヒトの眼球と同じ大きさをしていますが…
眼が強膜輪というリング状の骨が眼窩に固定されているため、眼球運動がほとんど出来ません。
しかし人には7本しかない頸椎の数が12~14本あるため、カラダは正面を向きながらも、頭部を上下逆さまにしたり、真後ろを向いたりする事が出来ます。
つまり、頸椎が大きく動いて代償できるため眼もほぼ完全な球形をしている必要は無いという訳です。(脱線しましたが、人が人であるためには、眼球運動がしっかり出来る必要があるという事ですね!笑)
そして…常に周囲の状況を把握したり、何かを追いかけたりするためには、視線を素早く動かす能力が不可欠です。人間には様々な種類の眼球運動がありますが、その中でも視線を素早く動かす眼球運動を、衝動性眼球運動(サッケード)と言います。
サッケードという名前は、視線が視覚の対象から少しでもずれると、蛇がピクッと小さく動く様子を表す古いフランス語の『saccade』から名付けられたと考えられているそうです。
サッケードには、視線をある点から別の点へ極めて速く移動させるという役割と、移動後の視線を一定時間固定し、視覚情報を処理する役割の2つがあります。
( この眼球運動がどこの神経回路や運動ニューロンが使われているのかという細かい話はまた別の機会でお話しするとして…)
サッケードの能力が弱いと…
・読書の困難
・会話中のコミュニケーションの困難
・注意力の低下
・スポーツパフォーマンスの低下
など日常生活やスポーツで様々な支障が生じます。例えば、読書や運転の際に視線が定まりにくく、注意力が散漫になる可能性があります。また、スポーツでは、ボールを追ったり、相手の動きに対応したりする際に困難が生じ、プレーの精度が低下するだけでなく、バランス感覚の維持も難しくなることがあります。これは、視覚情報が脳に正しく伝わらなくなることで、身体の協調性が損なわれるためです。
このようにサッケードの能力を高めることは、日常生活の質の向上だけでなく、スポーツパフォーマンスの向上にもつながる可能性があり、非常に重要だと思います。
こちらの動画はサッケードを行いながら、板の上に立ってバランスを取りながら、ドリブルを行うという複数の事を同時に行うトレーニングです。
(メトロノームのテンポはここでは75で設定しています。)
スポーツに世界においては動くものに焦点を合わせて、状況に合わせて適切な判断や、動作ができないといけません。
このように眼球運動を意識的に行いながら、複数の事を同時に行うトレーニングはパフォーマンスUPに役立ちます。
バスケの試合で、以前よりもシュート成功率が上がってきたとの事!!
これから益々頑張っていきましょう!
本日はここまでです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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